の導関数
が微分可能ならば,その導関数
が考えられます.これを
の 第2次導関数(2nd derivative) といい,
を次々に
回微分することにより第n次導関数(nth derivative)が定義されます.第n次導関数
が存在するとき,
は n回微分可能(n times differentiable) であるといいます.さらに,
が連続のとき,
級であるといいます.また,すべての自然数
について
が存在するとき,無限回微分可能(infinitely many times differentiable)あるいは
級であるといいます.
解答 物体を地表面の近くで自然落下させ,空気抵抗がほとんどないとすると,時刻
における物体の位置
はGalileoの公式より,
より,
は時刻
の時の物体の高さを表します.これを初期位置(initial position)といいます.この関数を微分すると,
より,
は時刻
の時の物体の速度を表します.これを初速度(initial velocity)といいます.第2次導関数を求めると,
より,
は時刻
の時の物体の加速度を表します.ここでの負の符号は方向を表しています.定数
を重力加速度定数(gravitational constant)といいます.
第n次導関数に関して次の定理が成り立ちます.
が
級のとき,次の公式が成り立つ.
(c : 定数)
上の定理の(3)は Leibnizの定理(Leibniz theorem) といい,
は
を表わします(例題1.6参照).
証明 (3)の証明
のときに成り立ちます.次に
のときに成り立つと仮定し,
のときを考えましょう.
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(2)
解
(1)
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が帰納法で示せます.
(2)
とおくと,
定数.したがって,
の第n次導関数を求めてみましょう.
解 まず,
と
の第n次導関数を計算するのがよい.
より,
となることが帰納法により示せる.次に,
を考える.
とおくと,
定数より,
の第n次導関数を求めてみましょう.
解
とおくと,
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