定義 3..1
確率密度関数が
で与えられる分布を自由度の分布という.のとき,その期待値と分散は
となる.
定理 3..7
がいずれも正規分布
に従う互いに独立な確率変数とする.このとき,
とし,正の平方根をとすると,
は自由度 の 分布に従う。
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定理 3..8
を標準正規確率変数,
を自由度の確率変数とする。さらに,と
が互いに独立ならば,標本分布
は自由度 の 分布に従う。
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自由度の分布をと表す.
分布の正規近似
分布は自由度が大きければ標準正規分布で近似でき,
となる。
は個の独立な確率変数の和であるから,が大きければ
は大数の法則により,1に収束する。確率変数の分母が1に近づくから,確率変数は分子の標準正規確率変数と変わらなくなる。