|
定義 5..5
関数
は区分的に連続な関数であるとする.そのとき合成積
は次のように定義される.
|
と
の合成積を求めよ.
解
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
|
定理 5..9 (合成法則)
が区分的に連続な関数で,指数位数の関数ならば,
|
証明
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
を挿入することにより無限積分に拡張された.
次に積分順序の交換を行なうと
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
|
系 5..2
|
この定理より証明を引き伸ばしてきた積分法則の証明が示せます.
|
系 5..3
が区分的に連続で指数位数の関数ならば
|
証明
とおくと,合成法則より
解
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
最後に合成法則の積分方程式(integral equation)への応用を紹介しましょう.積分方程式とは未知関数として積分を含んだ方程式のことです.
を求めよ.
解 両辺にラプラス変換を施すと,
について解くと,