の絶対値は
(デルタ)と
(イプシロン)を用います.
まず,不等式
は正の数.
とは,
が原点から
の範囲内にあるということです.つまり,
は
から
の間にあるということです.したがって,
次に,
とは,
が点
から
の範囲にあるということです.したがって,
最後に,
とは,
でかつ
であるということです.最初の不等号は
であるといっています.したがって,
となります.
解 式(3)より,
のとき,
とは,原点から
までの距離が
より大きいことを表している.したがって,
解 式(5)より,
よって
. また,2つ目の不等式から
よって
.したがって,不等式の解は
微分積分学の基本的な不等式の中に,三角不等式(triangle inequality)とよばれるものがあります.
に対して
が成り立つ.
証明
を
とおくと証明は簡単です.まず,
微分積分学で用いられる不等式には,次のものもあります.
に対して,