1変数関数
の定積分に関する置換積分の公式に対応するものを2重積分で考えてみましょう.
いま
平面上の領域
と
平面上の領域
との間に
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|
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があり,
は
に関して
級であるとします.さらに,
上で常に0にならないものとします.このとき次の定理が成り立ちます.
上で連続な関数
に対して次の式が成り立つ.
ここで用いられた
を ジャコビアン(Jacobian) といいます.簡単な例でジャコビアンを説明しましょう.
例えば,
が
で与えられたとします.すると,
が正則行列ならば,逆行列
が存在するので,
平面上に4点
を頂点とする長方形を考えます.この長方形の面積は
で与えられることに注意し,対応する
平面上の図形の面積を求めてみましょう.
より
平面上の図形の面積
は
特に極座標
を直交座標
に変換するときは,
より,
解
極座標変換を用いると,
, また,
より
.よって
は
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のとき,2重積分
解
極座標変換を用いると
より
は
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|
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||
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重積分を計算しよう.
とおくと,領域
はどんな図形に移されるか図示せよ.また,この変数変換を用いて,2重積分
の値を求めよう.
とするとき,2重積分
の値を求めよう