平面
の部分集合
に属する各点
に対して,実数
が1つ定まるような規則
を
から
への2変数関数といい,
または
で表わします.このとき
を独立変数,
を従属変数といいます.またこのような
を関数
の 定義域(domain) といい
で表わします.つまり,
を
の 像(image) といい,その集合は 値域(range) といい
で表わします.つまり,
の像
を空間上に描いたものを関数
の グラフ(graph) といい,
で表わします.つまり,
の定義域を求め,
のグラフを描いてみましょう.
解
まず,定義域は
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
のグラフは次のように描きます.まず,
とおくと
となり,
平面上でのグラフを得ます.次に,
とおくと
となり,
平面上でのグラフを得ます.最後に,
とおくと
となり,平面
上でのグラフを得ます.この平面
上のグラフを 等高線(level curve) といいます.
これらの情報よりグラフを描きます.
ただ,一般に2変数関数のグラフは難しすぎて,描けないことがしばしばあります.これが3変数関数
となると,グラフを描くには4次元の空間が必要となるため描けません.そこで3変数関数はどんな行動をとるのか,等位面(level surface) とよばれるものをもちいて調べます.等位面とは
の集まりのことです.つまり
の等位面といいます.等高線でも同じことがいえます.
の等高線といいます.
2次曲面 1変数の関数は
平面を用いて表しましたが,2変数の関数は
空間を用いて表わすことを学びました.そこで,ここでは,次の2次式で表される曲面について分類します.
や
のように,式を満たす点が無い場合や1点しか無い場合をいいます.