- 確率変数
なる個の値をとる変数に対して, なる確率が与えれているとき,を確率変数といいます.
- 確率分布 確率変数とそれに対応する確率
との対応関係を確率分布といいます.
- 分布関数 確率変数の値がある値までとる確率をで表し,確率変数の分布関数といいます.つまり,分布関数は
で与えられます.
例題 2..1
サイコロを6回投げるとき, 「1の目がでる」という事象のおきる確率は
で与えられる.このとき,「事象が発生する回数」とおくと,は0から6までの7個の値をとる変数で,
で与えられます.したがって,は確率変数で,その確率分布は2項分布(binomial distribution)とよばれ,
と表します.
次の1〜3を満たす試行をベルヌーイ試行といいます.
- 各試行において,その事象が発生するか否かのみを問題にする
- 各試行は統計的に独立
- 対象とする事象が発生する確率は,各試行を通じて一定
1回の試行において,ある事象が発生する確率をとします.回のベルヌーイ試行列において,ちょうど回事象が発生する確率は
で表され,このときの確率分布を2項分布といい,
と表します.
確率変数のとる値が有限個または,無限個であっても自然数で番号が付けられる場合,確率変数は離散型であるという.また,確率変数がある区間内の全ての実数を取り得る場合,連続型であるという.