平面上の曲線を含む領域をとし,をで定義された連続関数とする.
とおくとき,
となる.ここで,最後の式の第1項は媒介変数の関数であるが,積分
は媒介変数に関係のない,に関する曲線に沿っての関数の線積分である.残りの項についても同様に考えると,次の積分
が考えられる.これを関数の曲線に沿っての積分といい,
で表す.これは,複素数の範囲で与えられているから,特に複素積分という.
練習問題4.2
1 単位円を1周する曲線に沿って
を求めよ.
2 関数を点を頂点とする正方形の辺および対角線に沿って0からまで積分せよ.