3.4
1.
(a)
は有理関数で分子の次数分母の次数なので,部分分数分解すると,
の因数とを分母に持つ分数の和で表せる.
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,次の連立方程式を得る.
この連立方程式をCramerの公式を用いて解くと
これをもとの式に代入するととなるので
これより
(b)
は有理関数で分子の次数分母の次数なので,部分分数分解すると,
の因数
を分母に持つ分数の和で表せる.
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,次の連立方程式を得る.
より次の連立方程式を得る.
この連立方程式をCramerの公式を用いて解くと
これを上の式に代入するととなるので
これより
(c)
は有理関数で,分子の次数が分母の次数以上なので,まず分子を分母で割ると
となる.次に
を部分分数分解すると,
の因数とを分母に持つ分数の和で表せる.
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,次の連立方程式を得る.
この連立方程式をCramerの公式を用いて解くと
これをもとの式に代入するととなるので
これより
(d)
は有理関数で分子の次数分母の次数なので,部分分数分解すると,
の因数
を分母に持つ分数の和で表せる.
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,次の連立方程式を得る.
この連立方程式をCramerの公式を用いて解くと
これを代入すると
.さらに,
より
を得る.よって
これより
(e)
は有理関数で分子の次数分母の次数なので,部分分数分解をして解く問題と思えるが,分子が定数ということは,これ以上の部分分数分解ができない.実際
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,次の連立方程式を得る.
これより,
となり,もとに戻ってしまう.
そこで
とおき,部分積分を行なう.
より
これより,
別解 (三角関数の積分) この問題は分母が2乗の和で与えられていることに注意すると,
の置換により
で与えられる.これより元の積分は
(f)
は有理関数で分子の次数分母の次数なので,まず,分子を分母で割ると,
を部分分数分解すると,の因数とを分母に持つ分数の和で表せる.
ここで分母を払い整理すると
ここで左辺と右辺が恒等的に等しいことに注意すると,を得る.これを上の式に代入すると,
を得る.よって
これより
(g) とおくと
となる.よって求める積分は
ここで
両辺の分母を払い整理すると
これより次の連立方程式を得る.
この連立方程式をCramerの公式を用いて解くと
これより
となるので,
ここで
を次のように分解し積分する.
よって
(h) とおくと
となる.よって求める積分は
ここで
両辺の分母を払い整理すると
これより次の連立方程式を得る.
この連立方程式を解くと
となるので,