有限次元のベクトル空間の線形写像を調べるために, 線形写像に行列を対応させることがあります.このとき, 線形写像の性質は行列の性質として, より具体的に表されます.たとえば,
平面上の点
を
だけ回転して点
に対応させる線形変換
を考えてみましょう.まず,
の1組の基底
を考えます.
これより
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を考え,
の1組の基底とし, 任意の
とその像
を
の線形性により
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は
に含まれるので,
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は
の基底をなしているので, 対応する係数は等しいはずです.よって次のような関係式が得られます.
が定まります.この行列
を基底
の 行列表現(matrix representation) といい
と表します.とくに
の場合は, 通常
と
とを同一にとり
の行列表現を
と表します.また
のとき, 標準基底(usual basis)
の行列表現は
または
で表します.
ここまでをまとめると
から
への線形写像
は,
の基底の像を
の基底で表したとき,
型の行列
で表され,
が
で与えられているとき, 標準基底
に関する
の行列表現
と基底
に関する
の行列表現
を求めよ.また基底
に関する
の行列表現
を求めよう.
解
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より
を得る.よって
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