数理統計演習問題9
1. 交通事故による死亡者が1日平均0.8人であるとき,次の確率はいくらか.
- (a)
- 死亡者0の日.
- (b)
- 死亡者6名以上.
- 2.
- ある放射性物質から1秒間に放出される粒子の数は平均して3個である.1秒間に0,1,2,3,4,5,6個の粒子が放出される確率を求めよ.1秒間に少なくとも1個の粒子が放出される確率はいくらか.
- 3.
- ある磁気テープには,平均して100mあたりに2個の傷があることが分かっている.このとき,300mの長さのテープ一巻中に傷が全くない確率を求めよ.
問題解答
1. を1日における交通事故の数とすると,交通事故という事象は,ポワソン過程である。よって,一日での事象の平均発生回数は0.8となる。
死亡者0の日とは,
を求めることになる。よって,
死亡者6名以上の日とは,
を求めることになる。よって,
これより,
2.
を放射性物質から1秒間に放出される粒子の数とすると,粒子の放出はポワソン過程である。よって,一秒間での事象の平均発生回数は3となる。これより,
一秒間に0個の粒子が放出される確率は
同様に,
最後に,1秒間に少なくとも1個の粒子の放出は,
で与えられ,
3. をテープの傷の数とおくと,300m中の傷の数の平均は6となり
.よって300mの長さのテープ一巻中に傷が全くない確率は