母集団からの大きさの無作為標本
とするとき,各変数は母集団の分布と同じ分布に従う確率変数と考えられる. これを標本確率変数(Sample random variable)とよぶ。ここで,母平均値(population mean),母分散(population variance)
が存在するものとすると,標本確率変数
は互いに独立に母集団に従う。よって,
である。ここで,標本
を用いて母平均と母分散を推定することを考える。
まず,素朴に考えて,
を個のデータの集まりとして,その平均と分散を求めると,
, |
標本平均 |
, |
標本分散 |
となる。
演習問題 5..1
1.
は母平均, 母分散
を推測するのに適当な統計量だろうか。ここで,統計量とは標本確率変数の関数のことである。