7.3.3
1.
この問題の数学的モデルは
両端の温度がより
.また定常温度分布がより
.よって次のような境界値問題を得る.
ここで変数分離法を用いる.
とおき,一次元熱伝導方程式に代入すると
より
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
をもっている.また,固有値
のとき,
の一般解は
ここでとの積
は一次元波動方程式をみたし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで初期条件
より
よって
これより
2.
より
よって
これより
3. を棒の温度とすると,定常温度分布はを満たす.つまりラプラス方程式
を満たす.よって棒の温度は
で与えられる.ここで
より
よって
.これより
.
4.
(a) に対してラプラス変換をとると
より
ここで
より
これはについての2階の線形微分方程式であるから,定数変化法を用いて解くことができる.
(b)
の特性方程式は
より
.よって余関数
は
次に特殊解
を定数変化法で求める.
より
ここでCramerの公式を用いると
これより
よって
ここでは
で有界であるから
.よって