7.3.2
1.
(a) まず弾性弦の垂直方向の変位をとすると,は一次元波動方程式
を満たす.次に,初期条件は
と表わせる.また両端が固定されているので,境界条件は
となる.ここで変数分離法を用いる.
とおき,一次元波動方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
をもっている.また,固有値
のとき,
の一般解は
ここでとの積
は一次元波動方程式をみたし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで初期条件
より
これより
.次に
より
これより
.よって
(b) まず弾性弦の垂直方向の変位をとすると,は一次元波動方程式
を満たす.次に,初期条件は初速度1m/secより
と表わせる.また両端が固定されているので,境界条件は
となる.ここで変数分離法を用いる.
とおき,一次元波動方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
をもっている.また,固有値
のとき,
の一般解は
ここでとの積
は一次元波動方程式をみたし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで初期条件
より
これより
.次に
より
ここで
とおくと
よって
2.
において,
とおくと
より
ここでを
の解とすると.
よって
とおくと
となる.これをについて積分すると
次にについて積分すると
ここで初期条件を用いると
これより
を求めると,
よって
これより
3.
ここで
より
4.
(a)
を仮定し,これを2次元波動方程式に代入すると
左辺はと独立で,右辺はと独立なので,両辺とも定数となり,この定数を
とおくと
これより
となり,ここでも左辺と右辺は定数となるのでこの定数を
とおくと,次の3つの微分方程式を得る.
ただし,
.ここで境界条件
を用いると,Sturm-Liouville問題
が得られる.この境界値問題の固有値と固有関数はそれぞれ
で与えられる.この
に対して,は
ここで初期条件
より
となるので
,よって
こうして,境界条件と初期条件を満たす解の列
が得られる.これらを重ね合わせて
が得られる.ここで初期条件
より
よって
.これより
(b)
を仮定し,これを2次元波動方程式に代入すると
左辺はと独立で,右辺はと独立なので,両辺とも定数となり,この定数を
とおくと
これより
となり,ここでも左辺と右辺は定数となるのでこの定数を
とおくと,次の3つの微分方程式を得る.
ただし,
.ここで境界条件
を用いると,Sturm-Liouville問題
が得られる.この境界値問題の固有値と固有関数はそれぞれ
で与えられる.この
に対して,は
ここで初期条件
よりとなるので
,よって
こうして,境界条件と初期条件を満たす解の列
が得られる.これらを重ね合わせて
が得られる.ここで初期条件
より
ここで
とおくと
よって
よって