7.3.1
1.
変数分離法を用いる.
とおき,Laplace方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
を持っている.さらに,固有値が
のとき,
の一般解は
で与えられる.
との積
はLaplace方程式を満たし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで初期条件
より,
よって.最後に境界条件
より
この条件が満たされるためには,この級数がに収束するようにを選ばなければならない.ところがこれは皆さんがよく知っている関数のでのフーリエ正弦級数展開である.よって
で与えられる.よって
ただし,
.
2.
(a) 変数分離法を用いる.
とおき,Laplace方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
を持っている.さらに,固有値が
のとき,
の一般解は
で与えられる.
との積
はLaplace方程式を満たし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここでがについて項別微分可能であるとすると,初期条件
より,
よって.最後に境界条件
より
この条件が満たされるためには,この級数がに収束するようにを選ばなければならない.ところがこれは関数のでのフーリエ正弦級数展開である.よって
で与えられる.よって
ただし,
.
(b) 変数分離法を用いる.
とおき,Laplace方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれよりSturm-Liouville問題
を得る.すでに学んだように,この問題は固有値
,固有関数
を持っている.さらに,固有値が
のとき,
の一般解は
で与えられる.
との積
はLaplace方程式を満たし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで境界条件
より
よって
これより
次に初期条件
より,
この条件が満たされるためには,この級数がに収束するようにを選ばなければならない.ところがこれは関数のでのフーリエ正弦級数展開である.よって
で与えられる.
よって
ただし,
.
3. 変数分離法を用いる.
とおき,Laplace方程式に代入すると
これよりただちに次の微分方程式を得る.
ここでの境界条件を用いると,すべてのに対して
となる.これはが0でないならば,
を意味する.よってこれより
を得る.これもSturm-Liouville問題である.
のとき
より
.ここで境界値
を用いると
より.
のとき,
とおくと,
よって
.ここで境界値
を用いると
よって固有値は
また固有関数は
のとき,
とおくと,
よって
.ここで境界値
を用いると
よって
.これより
固有値
,固有関数
を得る.
また固有関数は
より.
この問題は固有値
,固有関数
を持っている.さらに,固有値が
のとき,
の一般解は
で与えられる.
との積
はLaplace方程式を満たし,さらに境界条件を満たしている.よって重ね合わせの原理より
ここで境界条件
より
よって
これより
次に初期条件
より,
この条件が満たされるためには,この級数がに収束するようにを選ばなければならない.ところがこれは関数のでのフーリエ正弦級数展開である.よって
で与えられる.
よって
ただし,
.