を複素数の定数とするとき,
の形の関数をの1次分数関数(fractional transformation)という.
この関数は,分解すると次の3つの関数の合成であることが分かる.
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複素平面上で平行移動
-
複素平面上で回転と伸縮
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原点を通る直線は原点を通る直線に,その他の直線は原点を通る円に,原点を通る円は直線に,その他の円は円に変換される.
練習問題2.2
1.
による次の直線または円の像はどんな直線または円に写されるか.
- (a)
- 単位円と2点P,Qで交わる直線
- (b)
- 単位円に1点Pで接する直線
- (c)
- 3点(実数),,を通る円
2. 複素平面上で,次の1次変換による不変な点を求めよ.
- (a)
-
- (b)
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