複素数
の解は実数上では存在しない.そこで,この方程式が解けるようにするために虚数単位が導入された.つまり, となったわけである.
虚数単位を取り入れることにより,複素数(complex number)とよばれる新しい数の体系ができた.を実数とする.これを と表わし,を複素数という.
複素数の演算は,実数の演算と同じでをで置き換えればよい.
解 (a)
(b)
(c)
複素平面
を平面上の直交座標形の点に対応させたとき,この平面を複素平面(complex plane)または,Gauss平面という.
で定義される極座標を利用すると, で表され,これを極形式(polar form) という.
の絶対値は .また,原点とを結ぶ半直線が実軸となす角を偏角(argument)といい,偏角 は で表わされる.
(a) , (b)
解 (a) 直交形式から極形式への変換は, . ただし, .
より, .したがって,
(b) . これより,, . これより,
2. 次の定理を証明せよ.
3. 次の不等式を証明せよ.
4. 次の複素数を極形式で表わせ.
5. 次の式を満たす点はどのような曲線を描くか.