となる正の整数は存在しない.したがって,
となる.次に,集合
を考える.このとき,
ならば,
である.もし,
で
とすると,
となり,
となる正の整数は存在しないと矛盾する.したがって,
.
(2) の位数が有限の場合:
の位数を
とすると,
は最小の正の整数で
である.ここで,
を考える.このとき,
に注意すると,
.したがって,
.よって,
.
証明 右辺をとおいて,
を示す.
i)
を示す:
であり,
は群であるから
.ゆえに,
.
ii)
を示す:
定義より,
である.ここで,
は
を含む最小の群であることを示す.もし,
とすると,
が群であるから,
. これより,
が群であることを示せばよいことが分かる.
とすると,
,
.これより,
.よって,
.
が加法群のとき,
(1)
(2) が
となる最小の正の整数であることを示す.もし,
が
を満たす最小の正の整数とすると,
より,
は
の位数で割り切れる.よって,
.ここで,
より
.したがって,
.
(1)
において,元
と
の位数を求めよ.
(1)
.
(2)
とすると,
と
は可換であるから,
.ゆえに,
.両辺を
乗すると