を群
の元とするとき,
mod
の位数が無限である場合:
となる正の整数は存在しない.したがって,
となる.次に,集合
を考える.このとき,
ならば,
である.もし,
で
とすると,
となり,
となる正の整数は存在しないと矛盾する.したがって,
.
(2)
の位数が有限の場合:
の位数を
とすると,
は最小の正の整数で
である.ここで,
を考える.このとき,
に注意すると,
.したがって,
.よって,
.
の元
の位数と
の位数を求めよ.
は加法群である.したがって,単位元は
で,
となる最小の正の整数
を求めると,
となる.
また,
より,
の位数を求めよ.
の元を
とするとき,
であることを示せ..
を群
の部分集合とする.このとき,
を含む
の部分群のすべての共通部分
は
の部分群になる(定理3.2).この
を
により生成された
の部分群といい,
を
の生成系という.
を群として,
をその空でない部分集合とする.このとき,
証明 右辺を
とおいて,
を示す.
i)
を示す:
であり,
は群であるから
.ゆえに,
.
ii)
を示す:
定義より,
である.ここで,
は
を含む最小の群であることを示す.もし,
とすると,
が群であるから,
. これより,
が群であることを示せばよいことが分かる.
とすると,
,
.これより,
.よって,
.
が加法群のとき,
の部分集合を
とするとき次を示せ.
の部分集合
によって生成された部分群を調べてみよう.
より,
.したがって,
の部分集合
によって生成された部分群を調べよ.
を
によって生成される位数
の巡回群とする.このとき,
の元
の位数は
となる.ただし,
は
と
の最大公約数を表す.
とすると,
より
.したがって,
の位数が
であることを示せばよい.
(1)
(2)
が
となる最小の正の整数であることを示す.もし,
が
を満たす最小の正の整数とすると,
より,
は
の位数で割り切れる.よって,
.ここで,
より
.したがって,
.
を自然数とする.群
の元
の位数を
とすると,元
の位数は
であり,元
の位数は
である.
(1)
において,元
と
の位数を求めよ.
を
によって生成される位数
の巡回群とする.このとき,
の元
が
の生成元であるための必要十分条件は,
となることである.
の生成元を調べよ.
の2つの元
が可換で,位数が,それぞれ
とする.このとき,
と
が互いに素であれば元
の位数は
である.
(1)
.
(2)
とすると,
と
は可換であるから,
.ゆえに,
.両辺を
乗すると
より
.
の位数は
なので,
.このとき,
と
は互いに素なので,
.同様にして,
を得る.よって,
より,
.