TeXのコマンドのなかに,
\begin{rawhtml}
\end{rawhtml}
というのがあります.これを用いると,TeXの文書の中にHTMLの文書をそのまま埋め込むことができます.例として,エディタを用いて,foo.texというファイルを開きます.
その後,次のようにfoo.texを書き直します.
(1) jarticleの代わりに,奥村氏のjsclassにあるjsarticleを使いました.実は,TeXインストーラでTeXをインストールしたときに,\tex\share\texmf-local\ptex\jsclassesにjsarticle.styとjsbook.styの2つのスタイルファイルが作成されています.
(2) \usepackage{html}の追記が必要です.これにより,TeXファイルにHTML文書を書き込むことが可能になります
a href="の後は,自分のホームページのサイトを記入します.
ここまでできたら,次のことを実行します.
- コマンドプロンプトを開き,foo.texが置いてあるフォルダに移動します.
- platex foo.texと入力しEnterキーを押して実行します.
- エラーが出なければ,dviout foo.dviと入力しEnterキーで実行します.
- dvioutが動き,TeXファイルがdviファイルに変換され表示されます.
- 表示されたものをよく見ると,\begin{rawhtml}から\end{rawhtml}で囲まれた部分は表示されていません.これは,HTML専用で,TeXでは表示しません.
では,どうやって,このHTML形式の部分を見えるようにするのでしょうか.そのためには,TeX形式のファイルをHTML形式のファイルに変換する必要があります.それを行うのが,latex2htmlです.