しばしば
は幾何学的に実軸
から原点と点
を結ぶベクトルへの写像として扱われます.
解
の成分は
であるから,
となり,
の軌跡
は放物面
上にあることが分かります.
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極限値の定義は1変数関数のときと同じなので,たぶん連続性の定義も1変数関数のときと同じになると期待するでしょう.実際そのとうりです.
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このように1変数関数における様々な定義はベクトル関数へと継承されます.
次の節で学びますがベクトル
の方向は,
によって描かれる曲線の
での接線方向になります.
ベクトルの和やスカラー倍がそれぞれの対応する成分の和やスカラー倍で定義されたように,ベクトル関数の極限値,微分係数,不定積分の計算は,ベクトル関数の成分の極限値,微分係数,不定積分より求めることができます.
証明
(a)
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(b),(c),(d)の証明は 演習問題にまわします.
解 それぞれの成分を微分することにより
が
について微分可能なベクトル関数ならば,次のことが成り立ちます.
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(1)
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解
より,
.
よってベクトル関数の微分法より
任意のベクトル関数と
定数,
定ベクトルについて次のことが成り立ちます.
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