4.3
1.
(a) 標準形に直すと
よって
.これよりは特異点.次にが確定特異点か不確定特異点を調べる.
より
はで共に解析的.よって
は確定特異点.
(b) 標準形に直すと
よって
.これよりは特異点.次にが確定特異点か不確定特異点を調べる.
より
はで共に解析的.よって
は確定特異点.次に
より
はで解析的でない.よっては不確定特異点.
(c) 標準形に直すと
よって
.これよりは特異点.次にが確定特異点か不確定特異点を調べる.
より
はで共に解析的.よって
は確定特異点.
2.
(a)
を標準形に直すと
これより
.よって
は確定特異点.そこで解を
とおく.これを微分することにより得られる
をに代入すると
となる.ここでのベキを必ず一番小さいものにそろえると
次に級数のインデックスを一番大きなものにそろえると
となる.これより決定方程式
を解くととなる.
ここでのときの解を求める.右辺は恒等的に零なので,左辺のの係数は零である.よって
また
より漸化式
を得る.ここでとおくと
となるので,
よって
(b)
を標準形に直すと
これより
.よって
は確定特異点.そこで解を
とおく.これを微分することにより得られる
をに代入すると
となる.ここでのベキを一番小さいものにそろえると
次に級数のインデックスを一番大きなものにそろえると
となる.これより決定方程式を解くととなる.
ここでのときの解を求める.右辺は恒等的に零なので,左辺のの係数は零である.よって
また
より漸化式
を得る.ここでとおくと
となるので,
よって
(c)
を標準形に直すと
これより
.よって
は確定特異点.そこで解を
とおく.これを微分することにより得られる
を に代入すると
となる.ここでのベキを一番小さいものにそろえると
次に級数のインデックスを一番大きなものにそろえると
となる.これより決定方程式
を解くと
となる.
ここでのときの解を求める.右辺は恒等的に零なので,左辺のの係数は零である.よって
より漸化式
を得る.ここでとおくと
となるので,
よって
3.
(a)
を標準形に直すと
これより
.よって
は確定特異点.そこでとおくと,より
となる.これよりは確定特異点となるので,解を
とおく.これを微分することにより得られる
をに代入すると
となる.ここでのベキを一番小さいものにそろえると
次にインデックスを一番大きなものにそろえると
となる.これより決定方程式を解くととなる.
ここでのときの解を求める.右辺は恒等的に零なので,左辺のの係数は零である.よって
より漸化式
を得る.ここでとおくと
となる.これより
を求めると
よって
次にこれと1次独立な解を求める.は階数低減法で求められる.
(階数低減法による)
とおきに代入すると
ここで
とおくと
よって
ここで
を用いると
これより
で与えられる.よって
別解
で与えられるので,これを
に代入しを求める.計算の都合上とおくと.
より
ここで
に注意し,のベキを一番小さいのでそろえると
次にインデックスを一番大きなものにそろえると
ここで
を用いると
よって
これより
よって