: 演習問題
: 1階微分方程式
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1階微分方程式
が
で書き表されるとき,この微分方程式を正規形方程式とよびます.これまで学んできた微分方程式はすべて正規形でした.ここでは,正規形ではない微分方程式について学びます.
簡略化のために,以下では記号
を用います.
例題 1.22

を解け.
解
について求める.因数分解すると
となる.この式を満たすには
または
を満たすことである.
の一般解は
. また,
は変数分離より一般解は
となる.これより,求める一般解は
となる.
例題 1.23

を解け.
解
について求めると,解の公式より,
ここで,
より,この式は同次形となる.したがって
とおくと,
. これより,
よって,
こうして一般解は
これを変形すると,
例題 1.24

を解け.
解
について解くと,
となり,これまで学んだどのテクニックでも解けない.そこで,別の方法を考える.
まず,両辺を
で微分すると,
したがって,
より,
. よって,一般解は
をパラメターとする表示
と表す.
例題 1.25

を解け.
解
について解くと,
. これは同次形であるが,
とおいたのでは解けない.そこで,別の方法を考える.
この式は
について解くことができ,
となる.この両辺を
で微分すると,
これより,
整理すると,
より
,
となる.これを用いて
から
を消去すると,一般解
を得る.
例題 1.26

を解け.
解
について解くことができないので,両辺を
で微分すると,
これより,
,
となり,一般解は
をパラメターとして,
Administrator
平成26年9月18日