1.
(a)
より
閉曲線を実軸上のとを結ぶ直線ととを結ぶ半径,中心0の曲線とすると,
と表わせる.ここで,
を求めると,特異点は
であるが,
だけが曲線の内部にあるので,留数定理により
で求まる.なお,
より
次に,
を示せれば,
となり,実積分を求めたことになる.そこで
を示す.
であることに注意すると
より
(b)
より
閉曲線を実軸上のとを結ぶ直線ととを結ぶ半径,中心0の曲線とすると,
と表わせる.ここで,
を求めると,特異点は
であるが,だけが曲線の内部にあるので,留数定理により
で求まる.なお,
より
次に,
を示せれば,
となり,実積分を求めたことになる.そこで
を示す.
より
(c)
三角関数の積分である.ここで,曲線は中心が原点で半径1の円であるので,
とおく.次に,
をを用いて表すと,.
また,
. よって,
特異点は
であるが,
は曲線の外側である. したがって,
の留数を求めればよい.
は第1位の曲であるので,
したがって,
これより
(d)
この積分を求めるには, 曲線 を
で表す. すると
となる.よって,
ここで,留数定理をもちいて次の積分を求める.
.
これより
と表せるので,特異点は
. ただし,
は曲線の外側であるから,
の留数だけを求めればよい.
より
は第2位の極である. よって,
したがって,
(e)
点と を結ぶ曲線, 点 と点 を結ぶ曲線とする. 曲線 はこの直線 と曲線 でできているとする.ここでは,次のような積分を考える.
ます,留数定理を用いて
の値を求める. が特異点であるが, は曲線の外部である.
そこで,の留数を求めると は第2位の極であるので,
したがって,
上での積分を行う.
上での積分を行う.
が
で収束することを示す.
となるが存在することを示せばよい.
これより,
したがって,
(f)
点と を結ぶ曲線, 点 と点 を結ぶ曲線とする. 曲線 はこの直線 と曲線 でできているとする.ここでは,次のような積分を考える.
まず,留数定理を用いて
の値を求める. が特異点であるが, は曲線の外部である. そこで, の留数を求めるとは1位の極なので.
したがって,
上での積分を考える.
上での積分を行う.
が
で0に収束することを示す. において
であるから
そして,
ここで,
のグラフを考える.
と
とに積分を分けると,
また,
において,
が成り立つ. したがって,
これより,
and
Therefore,
(g)
を解くには, 点0が特異点であることに注意し,点
と点を結ぶ直線を, 点とを結ぶ曲線, 点と点
を結ぶ直線, 点
と点
を結ぶ曲線を考える. 曲線は
でできている.
ここでは,次のような積分を考える.
まず,留数定理を用いて
の値を求める.
は得点であるがは曲線の外部である. そこでの留数を求める.
次にの留数を求める.は2位の極であるので,
したがって,
とにおける積分を行う.
とおくと,,
,
. これより,
したがって,
における積分を行う.
が
で0に収束することを示す.
より,
したがって,定理より,この積分は goes to で0に収束する.この結果,
における積分を行う.
をの周りでのLaurent展開をすでに行っている.それによると,
ここで,第1項を積分する.
より
. よって,
第2項以上は
これらを統合すると
したがって,,
(g)
を解くには,点
と点を結ぶ直線を, 点とを結ぶ曲線, 点と点
を結ぶ直線, 点
と点
を結ぶ曲線を考える. 曲線は
でできている.
ここでは,次のような積分を考える.
まず,留数定理を用いて
の値を求める.
をのまわりでLaurent展開する.
これより,は1位の極でその留数はである. したがって,
次に と上で積分を行う.
ここで,とおくと,
,
より,
上において積分を行う.
が
で0に収束することを示す.
最後に,上において積分を行う.
とし,をの周りでLaurent展開すると,
ここで
とおくと
. また, はから0に移る. まず,第1項について積分すると
第2項以下の積分は0になるので,
したがって,
よって,