1. 特異点とは関数が正則でない点のことである.有理関数では分母が0となる点のことである.
基本公式
留数公式 点がの位の特異点のとき
(a) 分母が0となる点はである.そこでの留数を求める. を部分分数分解すると
(b) 分母が0となる点は である.そこで の留数を求める. を部分分数分解すると
(c) 分母が0となる点は である.そこでの留数を求める. は部分分数分解できないので,をでテーラー展開し,その後割り算をする.そこで とおくと
(d) 分母が0となる点はである.そこでの留数を求める. を部分分数分解すると
2. 留数定理
関数が単一閉曲線の上および内部で,その内部にある有限個の点 を除いて正則な1価関数であるとき
3.
(b) の円には特異点が含まれる.ここではすでにAで求めたのでを求めると
よって留数定理より
(c) の円には特異点
の全てが含まれる.ここで
はすでにAで求めたのでを求めると
よって留数定理より