1. を中心としたローラン展開とは
の形で表わしたものである.
ローラン展開するには次のテーラー展開を知っていると便利である.
(a) より
はテーラー展開できることに注意し,
をまず,部分分数分解する.
ここで
となるので
次に
の分母をより2でくくると
と表わせる.ここで
よりテーラー展開できるので
したがって
(b)
より
はこのままではテーラー展開できないが,
と表わすと
となりテーラー展開可能となることに注意し,
をまず,部分分数分解する.
ここで
の分母をよりでくくると
となるので
次に
の分母をより2でくくると
と表わせる.ここで
よりテーラー展開できるので
したがって
(c) より
はこのままではテーラー展開できないが,
と表わすと
となりテーラー展開可能となることに注意し,
をまず,部分分数分解する.
ここで
の分母をよりでくくると
となるので
次に
の分母をよりでくくると
と表わせる.ここで
よりテーラー展開できるので
したがって
2.
(a) でのローラン展開なので
は何もする必要がない.したがって,
のテーラー展開を行なうと
よって
また,特異点0は3位の極
(b) でのローラン展開のときはとおくと
となりでのローラン展開となる.
は何もする必要がない.したがって,
のテーラー展開を行なうと
よって
また,特異点は1位の極
(c) でのローラン展開なので
は何もする必要がない.したがって,のテーラー展開を行なうと
よって
また,特異点は3位の極
(d) でのローラン展開のときはとおくと
となりでのローラン展開となる.
は何もする必要がない.したがって,のテーラー展開を行なうと
よって
また,特異点は除去可能な特異点