reading comprehension

英語の文を読むときには、左から読んでいきます。このとき、主語を見つけたらその後に続くものは、主語をなんらかの形で説明しているものだということを頭に入れて、英語の文を読む訓練をしてください。次の章で主語や述語についての説明をしますが、ここでは、文の読解についての話ですので、細かいことは気にしないように。

例えば、次の文を左から読んでください。

The man is sitting on the pier.

  1. The manと読んだところで、この文はある男の人について説明していることが分かります。
  2. 続けて読むと、is sittingとでてきます。is sitting とは座っていることですので、その男の人は座っているとなります。
  3. 当然、ここでどこに座っているのか知りたくなります。
  4. 続けて読むと、on the pierとなり、桟橋の上にと分かります。この段階で、英語が母国語の人たちは、その男は(何をしている)座っている(どこに)桟橋の上にで、文が完結します。
  5. 日本語が母国語の人たちでも、主語が見つかったら、(何している、どうなっている)という質問をし、その後で、(どこに、どのように)という質問を頭のなかですると、わざわざ、その男は桟橋の上に座っていると書き直さなくても分かるでしょう。

もう一つ例を見てみましょう。

Before we start working, we usually have coffee.

  1. Before we start workingと読んだところで、この文は仕事を始める前について説明していることが分かります。
  2. ここで、何をしているのか知りたくなります。
  3. 続けて読むと、we usually have coffeeとでてきますので、普段、コーヒーを飲んでいることが分かります。

ここで、リスニングにも関係してきますので、もう一度、上の例題を見てください。最初の例題でTheではなくThe manで文を切っています。これも英語を学ぶ上で大事なことです。どういうことかというと、英語を英語で理解するためには、話の対象となっているものが何であるかをまず見つける必要があるのです。次に、Theではなく、The manが話の対象であることが分かったら、頭のなかに男の人を思い浮かべて下さい。その後、is sittingとなったところで、頭に浮かべた男の人を座っている姿にして下さい。最後に、on the pierとなったところで、頭の中でその男の人を桟橋の上において下さい。これで、頭の中には、桟橋の上に座っている男の人が想像されているはずです。これが、英語を英語で理解すると言うことです。

次の章を学ぶときには、このようなことに気をつけて勉強してください。必ず、英語の力がつきます。