の近傍
で定義された
において,
に対して
となるとき,つまり任意の正の数
に対して,
なる適当な
が定まり,
なるすべての
に対して
が成り立つとき,
は極限値
をもつといい,
と書く.
注
の方向は無数にあるが,どんな方向から
に近づいても,
となることである.
のとき
と定める.実関数の場合,
と
と2つの場合があったが,上の定義より複素関数の場合は
の場合しかない.
が存在して有限ならば
(1)
(2)
(3)
領域
で定義された
において,
内の点
で
が成り立つとき,つまり任意の正の数
に対して適当な
が定まって,
なる全ての
に対して
が成り立つとき,
は
で連続であるという.
が領域
の各点で連続のとき,
は
で連続であるという.
(1)
が
で連続であれば,
はいずれも
で連続である.
(2)
は
で連続,
は
で連続で,
ならば合成関数
は
で連続である.
次の
に対し,
を調べよ.
(1)
(2)
(3)
解
(1)
であるから,
が直線
に沿って
のとき
は
の価によって異なる価をとる.よって,
は存在しない.
(2)
.よって
(3)
のとき,
.よって
.
平面から原点Oを除いた集合
2. 次の極限値を求めよ.
3. 次の関数が連続でない点を求めよ.