2つの数の最大公約数は,ユークリッドの互助法を用いる方法がすばやく結果を出すことで知られている。例えば,316575と7191180の最大公約数(gcd)を求めることを考えてみよう。まず,316575を7191180で割ると割れないので,あまりが316575となる。これを
と表す。ここで,は整数での除算におけるあまりを表す。次に,7191180をあまり316575で割ると,あまりが226530となる。このステップをあまりが零になるまで繰り返す方法をユークリッドの互助法という。
これより,135は上の全ての式の両辺を割ることができ,かつ,そのような性質持つ数の中で最大の数である。よって,316575と7191180の最大公約数は135となる。
ちなみにこの問題を篩い法を用いて素因数分解を行って最大公約数を求めようとすると,
までの素数をチェックしなければならず,その数およそ390個となる。