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: Visual Studio.NETでWindowsアプリケーションを作成する : ソフトウェア開発言語を選ぶ : C言語   目次   索引

CからC#へ

C言語は今でも大切な言語です.しかし,言語の構造がわれわれ人間のものの考え方とあまりにも違いすぎるのです.これを解決するために1980年代後半になると,C言語に代わってC++言語とよばれるオブジェクト指向言語が生まれました.残念ながら,C++言語もマスターするのは難しく一般の人に浸透することはありませんでした.1990年の半ばになるとJava言語が台頭してきました.Java言語は多くの人に受け入れられましたが,それでもマスターするのは簡単ではありません.そこで,Microsoftは2002年C++言語とJava言語のよいところを用いて新たなC#言語とよばれるものをつくり,ソフトウェアを作成するのに必要なエディタ,コンパイラ,ビジュアル環境を統合した統合開発環境Visual C#というものを作りました.大学にはMicrosoftの製品を嫌う人が沢山いますが,世の中の95%の人が利用しているWindowsを無視することはできません.ましてや,ソフトウェア開発のプロフェッショナルではない人たちが自分の使うソフトウェアを作りたいと考えるときに,プロと呼ばれている人たちでも,マスターするのに何年もかかったような言語を学ばせるのは何か変です.そこで,ここでは,Visual C#を用いることにします.

2003年にVisual Studio.NET2003が開発され,ソフトウェアの開発環境は整いました.Visual Studio.NETの中に,Visual C#.NETは含まれています.ただ,残念なことにVisual Studio.NET2003(現在はVisual Studio.NET2005)は無料ではありません.無料のものがよい人は,Visual C# 2005ExpressがMicrosoftから無償で提供されています.



Administrator 平成19年2月23日