モデリング(Modeling)

モデルとは,ある人にとってのある状況あるいは状況の概念の明示的な解釈である.

モデルは概念モデル,分析モデル,設計モデルに分けられる.

概念モデル

分析モデル

設計モデル

次に,これまでどんなモデリングが行なわれてきたか見てみよう.

モデリングの歴史

UMLとは何か

UMLは1980年代と1990年代に登場したオブジェクト指向分析設計(OOAD)で使用することを目的とし,OOAD(特に統一プロセス)で規定されている各モデルの使用法に対して,そのモデル規約(表記法)を定義している.

オブジェクト指向分析設計とは,モデルを利用して,
何を,いつ,どのように,なぜするのか
を記述する方法で,オブジェクト指向,特にJava,C++やC#といった言語で開発を行なうための分析設計手法である.

UMLはモデリング言語(造形言語)であり,メソッドではない.つまり,UMLにはメソッドとしての重要な部分である工程の概念がない.したがって,UMLにはどんな手順も用いることができる.モデリング言語は,メソッドが設計を表現していたのと同じように図を用いて設計を表現する表記法である.ここで,開発プロセスとモデル表記法を合わせてオブジェクト指向開発という.

Booch,Rumbaugh(OMT)とJacobsonの3人は,オブジェクト指向で開発を行なうための手順と成果物の書き方について,標準化すべきであると考えた.その結果生まれたものが,UP(統一プロセス)とUML(統一モデル)である.この3人をthree amigosとよぶ.しかし,それは統一だけでなく,OMG(Object Management Group)と共に,標準化の過程を経て,現在は,OMG標準である.

ここで,目に見えない「情報システム」をどう記述するかという問題を考えてみる. 大きく分けて3つの側面があることが分かる.

これを,UMLを用いて記述すると,

となる.ここで,モデルとUML図の間には次の関係がある.

概念モデル  分析モデル 設計モデル
ユースケース図
静的構成図
振る舞い図 ×
相互作用図 ×
実装図 × ×