例題 次のMacLaurin展開が成り立つことをしめせ.
解答 関数
が無限回微分可能だとします.このとき,関数
を多項式で近似することを考えます.つまり,
もし,
だとすると,
となります.また,
より,
となります.同様にして,
,
となります.これより,
しかし,これでは等式が成り立ちません.なぜならば,左辺は
は0でないのに,右辺は0です.
そこで,等式が成り立つように,右辺に剰余項とよばれる誤差を加えます.こうやってできたものが関数
のMacLaurin展開と呼ばれるものです.
ただし,
,
とおくと,
. これより,
. 帰納法で
となる.
最後に
を示せばよい.